婦人之友社刊「羽仁もと子著作集」の中から、心に響く言葉をお届けします
両性の融和 | ||||||
ひとり年若い同士ばかりでなく、子供の時から老年に至るまで、男性と女性の間には、相互いにひきつけられる力があります。その自然に従って、人生の旅路が営まれなくてはならないでしょう。世界の大勢が、今著しくこういう理想に向かって動きつつあることは喜ぶべきことです。それに比べると、我が国の社会は、この大切な問題についての、まず十分な理解がおくれています。 | ||||||
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社会万般の制度はみな男のつくったもので、その運用もまた男子の手にゆだねられています。文学も美術も社交も、女は員に備わることがあっても、やはり男のものです。日本の社会はちょうど女手のない家のようなものかと思います。 | ||||||
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